気になるキーワードから検索
キーワードを選んで検索
その他のキーワード表示

髪の「うねり」の正体

年齢とともに「髪のくせが強くなった」と感じている女性は多いようです。あなたも、もともとストレートだったのにくせ毛になってきたと感じてはいませんか?日本人の約90%は生まれつき直毛だと言われています。くせ毛は遺伝と思われがちですが、年齢とともに気になり始めた髪のくせは後天的なうねりと言えるかもしれません。

通常健康な髪の場合、髪は頭皮の毛包から円柱状に伸びてきます。それが扁へんぺいじょう平状や楕円状に潰れたり、太い部分と細い部分が混在してしまったりすることで髪の断面に歪みが生じます。これが髪のうねりです。後天的な髪のうねりには主に次のような原因が考えられます。

一つ目は、毛母細胞の活動にむらがあること。毛母細胞が常に活発に細胞分裂を行っていれば均等な太さの髪が生えます。しかし、細胞分裂が活発な時とそうでない時が繰り返されると、太い部分と細い部分が生じ、これがうねりとなります。細胞分裂が安定して活発に行われるには「カルシウム」が深くかかわっています。このことは、第8 章で詳しくご説明します。

二つ目に、髪が生え出る部分の毛穴(毛包)の歪みです。神経を使ったり精神的なストレスを感じたりすると、側頭部と前頭部の頭皮がカチカチに張ってしまいます。この頭皮の張りによって皮下が圧迫され、毛包の構造が曲がってしまうことで、その形に沿ってうねった髪が生えてくるのです。