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白髪は再び黒髪に生まれ変われる

毛母細胞が作り出す髪は実は元々白色。

その白い髪に毛根の「色素細胞(メラノサイト)」が合成した黒色のメラニン色素が埋め込まれることで髪が黒くなるのです。 しかし、加齢などのさまざまな要因によってこの色素細胞の働きが衰えると、メラニン色素が生成されなくなって髪が白いまま生えてきてしまう・・それが白髪です。 ところで、メラニン色素は何のために生成されるのでしょうか。それは、紫外線から頭皮を守るためです。紫外線によって発生する「活性酸素」を吸収して細胞が損傷されるのを防いでいるのです。通常皮膚の表層では、化学物質などの異物が皮膚を通過して体内に浸透しないように「バリア機能」が働いています。それは頭皮も同じです。 しかし、頭皮のバリア機能は皮膚よりも弱く、腕の内側と比較すると3.5倍も物質を通しやすくなっています。そのため、髪にメラニン色素を埋め込むことで紫外線に対する頭皮のバリア機能をサポートしているのです。

活性酸素を発生させるのは紫外線だけではありません。血行不良や外気による乾燥、整髪料などに含まれる化学物質など、多くの要因によって活性酸素は発生します。色素細胞が活性酸素により損傷を受けることが白髪の原因であることが解明されています。 そんな活性酸素を抑えて色素細胞の劣化をくい止め、再びメラニン色素を作り出せるようにすれば、一度白髪で生えてきた髪でも根元から新たに生える部分は黒髪に生まれ変われるのです。 その証拠にこの写真でわかる通り、1本の髪で途中から根元にかけて白色から黒色へと変わるグラデーションが確認できます。白かった髪が根元に向かって次第に黒さを増していくという現象が起こるのです。色素細胞の活動が復活して、メラニン色素が再び作られるようになった証です。このように、白髪を黒髪に戻すことが可能なのです。 ちなみに、メラニン色素には「ユーメラニン」と「フェオメラニン」の2種類があり、その比率によって髪の色に違いが生まれます。ユーメラニンが多いと黒色やこげ茶色、フェオメラニンが多いと赤茶色や黄色が強くなると言われています。日本人に黒髪が多いのはユーメラニンの量が多いためです。ブロンドの髪ではユーメラニンが少なく、一方フェオメラニンが多いと赤毛になります。色の違いはあっても、メラニン色素が作られていれば白髪にはならないということです。

白髪が改善したケース(50歳男性のケース)

白髪が途中から根元にかけて徐々に黒色へと変わるグラデーションが確認できる。一度白髪で生えてきた髪でも根元から新たに生える部分は黒髪に生まれ変わることが可能。