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二木皮膚科 医学博士 二木昇平先生に聞く①「強い薬の副作用を防ぐ手段を模索していました」

二木皮膚科院長 二木 昇平先生

インタビュアー 鈴木 奈央子

強い薬の副作用を防ぐ手段を模索していました

鈴木 皮膚科医として常に皮膚の疾患を患っている患者さんと向き合っていらっしゃる二木先生に、お話を伺いました。先生のクリニックでは皮膚病の治療に「水素焼成サンゴ末」を使われているそうですが、そのきっかけとなったのはどのようなことでしょうか?

二木 私のクリニックを訪れられる患者さんは比較的軽症の皮膚疾患を患われている方がほとんどなのですが、中にはアトピー性皮膚炎などが進行して重症化してしまい、ひどい痒みをはじめとする重い症状に苦しまれている患者さんも見受けられます。

鈴木 たしかにアトピー性皮膚炎に悩まれている患者さんは増えていますね。

二木 こうした重症の皮膚疾患を患われている患者さんに対しては、つらい症状をできるだけ早期に和らげてあげる必要があるため、ステロイド剤などの強めの薬を処方するのが効果的です。ところが、こうした強い薬は効果がすぐに出るものの、その分副作用も強くなっており、皮膚疾患の症状は軽くなっても強い副作用でほかの疾患を引き起こしてしまいます。

鈴木 それは危険ですね。

二木 そうしたことから、できるだけ強い薬の使用量を抑えて副作用を防ぎながら、治療を進めていかなければならないのですが、相反する二つの要求を具体的にどうやって満たすかが医師として悩むところで、その手段を模索していたのです。

鈴木 医学界の抱える大きな悩みですね。

二木皮膚科 医学博士 二木昇平 先生に聞く 2 に続く