二木皮膚科 医学博士 二木昇平先生に聞く③「水素焼成サンゴ末によって、患者さんの毛髪の悩みまでが改善される例が続出」
二木皮膚科院長 二木 昇平先生
インタビュアー 鈴木 奈央子
皮膚ばかりか毛髪の悩みの改善例も続出
二木 ところが、驚くことに水素焼成サンゴ末の改善効果は皮膚疾患に対してだけではありませんでした。水素焼成サンゴ末を皮膚疾患の治療に使うようになってからしばらくして、ひとつ気付いたことがあったのです。実は皮膚疾患の改善はもちろん、「薄毛だったのに、黒い毛が生えてきた」「白髪が黒くなってきた」とおっしゃる患者さんが次から次へと現れたのです。水素焼成サンゴ末によって、患者さんの皮膚疾患ばかりか毛髪の悩みまでが改善される例が続出していたのです。実は薄毛や白髪などの髪の悩みにも活性酸素が深く関わっています。毛根の「毛母細胞」はその周りを囲む「細胞膜」を通して血液の運んできた栄養や酸素を得ることで、髪の毛を作っています。さらに、これも毛根にある「色素細胞」もメラニン色素を合成することで、毛髪を黒く染めています。
鈴木 育毛の重要なメカニズムですね。
二木 ところが、年をとるとこの毛母細胞が老化して、育毛活動が衰えるばかりか、体内で産生される活性酸素を退治する働きを持つ「抗酸化酵素」の分泌量も減ることで、活性酸素が勢いを増してしまいます。勢いを得た活性酸素は毛母細胞の細胞膜を酸化。錆びた脂である「過酸化脂質」に変えてしまい、栄養や酸素が細胞膜を通過できなくなって毛母細胞の分裂・増殖活動も低下。毛髪を作れなくなって薄毛を引き起 こしてしまうのです。
鈴木 活性酸素が毛母細胞を傷つけてしまうのですね。
二木 さらに、これも毛根部分にある色素細胞が活性酸素によって酸化され、メラニンの合成が抑制されてしまうことによって、毛髪を染める力も衰えて白髪になってしまうのです。加齢とともに頭髪が薄く白くなってゆくのは、勢いを増した活性酸素の仕業でもあるのです。