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食品に含まれる化学物質が腸を脅かす

腸の本来の機能を狂わせてしまう物質についてみていきましょう。そのひとつが、食品などに含まれる化学物質です。天然の食べ物であれば、腸や腸内細菌が分解して速やかに吸収されるのですが、加工食品などに含まれる化学物質は異物と判断されるため吸収されにくいのです。それらは腸内に長く留まり、化学反応によって毒素が発生します。この毒素が腸内フローラのバランスを崩して悪玉菌を増殖させたり、腸の機能の妨げになったりするわけです。

それだけではありません。異物であるこれらの化学物質は、吸収されるべき栄養素と似た形を装ったり、腸壁をこじ開けたりして、体内に侵入してしまいます。そして、腸が栄養素などを体内に吸収する際の、腸管に取り込んでよい成分かどうかの判断を狂わせてしまうのです。その結果、誤って取り込まれた異物に対する拒絶反応を起こしたり、害のない栄養素を排除の対象と勘違いして食物アレルギーを引き起こすなどといった異常な反応が起こってしまうのです。このように、除草剤や殺虫剤を使って育てられた野菜や加工食品や食品添加物などに含まれる化学物質は、腸と腸内フローラをかく乱し、免疫システムや神経伝達機構にも障害を及ぼしています。さらに、このような化学物質は腸内で活性酸素を過剰に発生させる原因にもなっているのです。