気になるキーワードから検索
キーワードを選んで検索
その他のキーワード表示

細胞の活発な入れ替わりが若さを保つ

「細胞の入れ替わり(新陳代謝)」について確認したいと思います。私たちの体は、細胞が常に入れ替わりを繰り返すことで生命活動を行っています。 細胞はその役目を終えると自ら消滅し、次の細胞にバトンタッチするようにプログラムされています。組織によって細胞の役割や構造も違うため、細胞の入れ替わりの速さもその組織によって違いがあります。たとえば、胃、小腸、大腸などの消化器官の細胞や肌や頭皮の表皮細胞は、入れ替わりの周期が短いのが特徴です。一方、神経細胞や心筋細胞は、生涯にわたって入れ替わることはありません。 細胞の劣化と減少を防ぎ、健康な細胞を生み出すには、体の各組織で細胞が適切な周期でスムーズに入れ替わることが大切です。そのためには、「腸内環境」と「活性酸素」、さらには細胞の入れ替わりに必要な「カルシウム」が重要なカギとなります。

 
細胞の入れ替わり
●細胞が入れ替わる速さ
小腸の微絨毛:1日
胃の粘膜:3日
腸管上皮:3~5日
血液:白血球 3~5日、血小板 10日、赤血球 120日
肌:28日(年齢にもよる)
脳:40%が1ヵ月、60%が1年
肝臓:96%が1ヵ月、4%が1年
腎臓:90%が1ヵ月、10%が1年
筋肉:60%が1ヵ月、40%が200日
●生涯に一部しか入れ替わらない細胞の一例
脳神経膠細胞、骨芽細胞
●生涯入れ替わらない細胞の一例
神経細胞、心筋細胞、卵母細胞
 

注:いずれもおおよその日数